あにぃが 若かりし頃 歩いた街を歩きながら
郷を出てからの話を聞いた。
何せ 信号機もない所で生まれ育ったのだから
都会でのカルチャーショックは並々でなかった。
あにぃは、会社員を経て 文筆業や人前で話す仕事も受けるようになり
故郷訛りもどこかへ飛んで 私の話す郷の言葉を もっと訛れとけしかける
父も母も亡くし郷に居る おにぃ(長兄)と江戸にいるあにぃ(次兄)と私 配偶者と子供がいても
兄弟同士の結びつきは強いようだ。
そんなあにぃが 以前仕事したビル内にあるレストランでお昼ご飯を食べさせてくれた。
皐月の風に吹かれながら食べたカレーはなんと上品な味だった。
そう思いながら 母が作ってくれた じゃがいもがゴロゴロ入ったカレーの味を二人で懐かしんだ。
昔 赤い小さな缶に入ったS&Bカレーの粉と小麦粉を溶いて カレーを作ってくれた母だった。
Sonim - Curry Rice no Onna 2002.08.24
母の味は、今販売されている 香辛料が沢山入った複雑な味ではないが
3人の子供と住み込みで働いてる人たちのお腹を満たしてくれていた。
昨年亡くなった母の形見分けと遺品の片づけの為 数日帰省します。
次回のブログの更新は 仙台に戻りましてからになります。