階段を上っていくと 赤い鳥居の中に・・・

するどい眼光をもったにゃんこちゃんに会ったの。

ごあいさつしたんだけど

私より関心あるのは 本堂の方のようで振り向いてもくれなくて

違うにゃんこがやってきたんだけど

やはり関心は私より本堂の方らしい

なんだか遊んでもらえなくなって庫裏の方に行ったら

ロバの寺寺(じいじい)さんがいたのですが

その方はただ伏し目がちで・・・

輪王寺の生き物たちは静かな時の流れで暮らしてるんだと思ったの。

そんなちっぽけな思いを

銀杏に語りかけてみたんだ。

・・・返事はなかった。

これを虚しさと呼ぶべきか それとも当たり前と呼ぶべきか

悟りの境地に入るには甚だ遠いようだ。