足踏みミシンで縫物をする母の隣で

本を読むのが好きだった。

同じリズムで 縫い広がる 

次はどんな服ができあがるのかと心待ちにしていた。

山里のすり鉢の底ではみな お手製の服を着ていた。

 

私 満足にお裁縫もできないから 

母って偉大でたくましく優しいものだと

今頃になって尊敬する日々